▪実施日 2019年9月5日 木曜日
▪実施場所 三重中央医療センター 1階エントランス他
三重県津市久居明神町2158−5
独立行政法人 国立病院機構である「三重中央医療センター」では、職員を始め三重県下の医療関係者をはじめとする 多数のボランティアが参加し、大規模な防災訓練を実施しました。
通常の医療業務を実施する中、多数の職員が参加し、1階のエントランスを、臨時受付所とし、本番さながらの訓練を実施しました。
救急車によりけが人等が搬送されてくると「トリアージ」を実施し、その後必要に応じ処置を行います。また、薬が必要な方には、薬の配布訓練も実施しました。
災害により死亡した人については、警察や葬儀社への連絡と、 遺体の受け渡し訓練も行いました。
PAT法
一次トリアージで各区分に振り分けられた傷病者を、今度は「PAT法(Physiological and Anatomical Triage)」という「集積と精度向上を目的とした方法」でトリアージを行います。
生理学的評価、解剖学的評価、受傷機転から傷病者の重症度を評価し、治療の優先順位や傷病者の安定化を目的として、2分程度で行います。
PAT法の方法
①第1段階で生理学的評価を行う
②第2段階で全身の観察による解剖学的評価を行う
①②で該当する異常があれば区分 赤
③必要に応じ、第3段階で、受傷機転による評価を行う
④必要に応じ、災害要援護者に配慮する
⑤可能な限り、迅速に行う(2分以内を目標)
◆PAT法の実際
PAT法は、第1段階として、生理学的評価を行います。
これは初期評価であり、意識、呼吸、脈拍、血圧、SpO2、その他(ショック症状、低体温)をもとに評価します。
第2段階では、解剖学的評価を行います。全身観察により、損傷部位や病態の有無を評価します。
第1、第2段階に該当する項目があればトリアージ赤(区分Ⅰ)と判定します。該当しない場合は、第3段階に進む受傷機転を聴取します。7つの項目いずれかに該当する場合は、トリアージ黄色(区分Ⅱ)以上と判定します。
第4段階では、災害時要援護者に該当するかどうかを考慮します。該当する場合は、1段階トリアージの区分を上げることを検討します。
資料 (2018年5月)
執筆者 藤田 大樹 Hiroki Fujita
湘南鎌倉総合病院 ER 救急看護認定看護師
日本赤十字北海道看護大学を卒業後、函館赤十字病院に入職。
2012年、湘南鎌倉総合病院に入職(ER配属)。
2017年、救急看護認定看護師資格を取得。
大規模訓練に参加されました皆様 お疲れ様でした。
今後も皆様の災害に対する準備をお願いします。
防災 減災 三重県人 備えあれば憂いなし
追 伸 掲載が遅くなり申し訳ありませんでした。
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