津市30年度 防災研修会
講 演 大規模災害時における自助共助について
講 師 防災アドバイザー 岡部 梨恵子 氏
開催場所 サンデルタ香良洲 31年3月9日 15時~17時
岡部防災アドバイザーの講演概要
ある日突然、誰もが被災者になり得る。
このため日頃から被災した時のために、心構えをしていることが大切である。 何があっても絶対に諦めない。
災害に遭ったときは、危機感を保ち迅速に行動するように意識しましょう。
防災は全て自分で確認をして取り組むことが必要です。例えば市販されているアルミシート、避難所などで使用するが、寝返りを打つ時、耳障りな音が出る商品があります。
購入する前に 自身で確認することが大切です。
災害時、自宅の水洗トイレが使えなくなった場合、ゴミ袋 などを使用して非常用のトイレとして使用しますが 、一番の問題が臭いの問題です。 どの商品、どの方法が臭いが一番少ないか、自分で使用し経験しておくことが必要です。
防災は色々な情報がありますが、それを全て鵜呑みにすることはよくありません。例えば、浴槽の残り湯を 被災時に使用するとの防災の 取り組み例があります。しかしの残り湯には雑菌が多く、また繁殖するため、非衛生的で使い道がありません。
特にマンションなどでは配管が壊れた場合、水洗トイレが使用不可で、お風呂の残り水を流すことはできません。
防災減災は、全てのケースに当てはまることは ないので、自分で確認、判断することが 本当の防災減災に繋がります。
また、家具の転倒防止の固定についても、ネジや釘で止める方法が、絶対安全だとは限りません。
市販されている緩衝材であっても十分な効果があり、家具の転倒を防止できます。また取り付け取り外しも簡単です。注意しなければならないのは、市販品はいろいろなものが販売されています。購入にあたっては、製造メーカーが行うテスト結果などを確認して、商品を選ぶことがポイントです。
トイレ袋は、ゴミ収集車( パッカー車)での回収は不可であるため、
ある程度の期間家庭で保管することになります。このため匂いがしないことが必要です。
なお、ペット用のトイレ砂は ゴミ回収が不可の場合があるため、 市町村による事前の確認が必要です。
家具固定に使用する市販品クッション
釘やネジを使わず簡単に取り付けることが可能です。
クッションが揺れを吸収し、家具が倒れません。
取り外しも丁寧に行えば 壁紙を損傷させることはありません。
商品名は転倒防止パッドとなっていますが、注意書きを読むと家具を倒れにくくする目的と書いてあります。
購入時は、説明書をよく確認することが大切です。
自宅防災
自宅での食料備蓄が必要です。防災食と商品名がついたものは、高価となるため、常温で保管できる レトルト食品 、缶詰やジュースを用意するのが経済的です。
また栄養補助食品やビタミン剤を用意しておくと有効です。なおビタミン剤などはストレスで、胃腸が弱っているため、消化しない場合があります。このためカプセルを噛んだり、または外して使用します。
家の中に物が溢れていると、 地震時などは 家の中が危険な状態となるので、日頃からの片付けが大切です。
不要なものは 捨ててしまうことが必要。 数年間使っていないものは、処分することが必要です 。
例えばタンスの上に置いてある人形 、ガラスのケースに入っているのであれば大変危険です。
家族との連絡や待ち合わせ場所
災害時における家族との待ち合わせ場所などは、事前に確認しておくことが必要です。
例えば、体育館ではなく体育館のどこなのか決めておきましょう。
ステージに向かって右端など具体的に決めておきましょう。また待っている時間帯を決めておくことも重要です。
食事の時間帯などは避けて、決めておくのが良いと思います。
時間が決まっていないと、子供達は長時間待ち続けてしまいますので、これが精神的、体力的に問題となります。
また、待ち合わせ場所は学校の校門と言った例がありますが 、学校の校門は屋外であるため、天候に左右されます。できれば室内での待ち合わせが推奨されています。
災害は、自分が本当に遭遇するということを前提に考えると、色々な問題点が分かってきます。
2011年3月11日の午前中に、みんなが少し防災のことを考えていれば、違った結果になったかもしれません。
防災 減災 三重県人 備えあれば憂いなし
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