TSUNAGU 語り部になるまで

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 TSUNAGU Teenager Tourguide of HigashiMatsushima 
  小山 綾さん(写真左)
  齋藤 茉弥乃さん(写真右)
 三重県四日市大学 中高生防災サミット 31年2月10日
 東日本大震災当時小学生だった二人の少女は、今は大学生となり自分たちの被災体験を語り継いでいます。
 生死を分ける体験をした2人、その後困難な避難生活を経験します。しかし、今は明るくそのことをみんなに話せるまでに成長しました。
齋藤 茉弥乃 (語り部 一部概要)
 私は地震の後、小学校の体育館へ避難していました。その後しばらくして、体育館の中へ津波の水が入ってきました。
 あっという間に水かさが増え、体育館の中は、洗濯機の水の渦のようにぐるぐると、回っていました。
 私は着衣水泳を経験したことがあるため、その事を思い出して体を浮かせていました。
 流されている途中で、誰かが私の体をつかみ一度は沈みましたが、なんとか浮き上がり助かることができました。
 私の体を掴んだ人は、誰だったのか、その後どうだったかは分かっていません。
 私は、 地域の人から着衣水泳を教えていただいたことで、自分の命を守ることができました。

 齋藤茉弥乃さんが、 着衣水泳を経験していなかったら自分の命を 守れることができたでしょうか、···それは分かりません 。
 しかし子ども達が、自分自身で命を守ることができるように、指導や教育、体験をさせることは 防災を進める上で不可欠であると、再認識させられる体験談でした。

着衣水泳
 四日市海上保安部による指導 桑名市多度北小学校

水難事故には気をつけて! 不意に海や川に落ちたときどうする?と児童に問いかけると、  ●服や靴を脱ぐ。●声を出したり、手を振って助けを呼ぶ。  ●岸に向かって泳ぐ。という声が返ってきます。 実は、これらはすべて「●やってはいけないこと●」なのです。つまり、ほとんどの児童(大人もですが)は、いざというときの正しい対処法を知りません。 では、落水したときどうすればいいの? まずは、慌てず落ち着くことが大切です。といっても、そんな余裕はない筈です。慌てず落ち着いて対処するには正しい知識とトレーニングが必要です。着衣水泳(着衣泳)は、いざというとき、呼吸を確保し救助されるまで浮き続ける自己保全を目的とした対処法です。着衣水泳では、落水時、大の字で仰向けの姿勢になり体の力を抜いて「背浮き」(写真)をするよう指導しています。簡単なトレーニングで児童の半数位は背浮きを体得することができます。背浮きができない児童でも、身の回りにある浮力のあるものに捕まって浮く「ラッコ浮き」は比較的簡単にできます。服や靴は脱いではいけません。服は体温低下や外部損傷から保護してくれます。また、服の中に空気が残っており服を着ているほうが浮きやすいと言えます。児童の靴は、靴もそれ自体に浮力があります。助けを呼ぶため、声を出すと肺の空気が抜け、手を振れば腕と濡れた袖の重さが加わり、かえって沈みやすくなります。岸に向かって泳ごうとしても、海や川には流れがありますので相当な泳力がない限り辿り着けずに体力が消耗し、焦りはじめ、さらには流れに逆らって水の抵抗をより感じることから恐怖感に襲われます。泳ぐことより、浮き続け助けを待つことが大切です。もちろん、自然と各人によって条件が異なりますから、全てにこの方法がベストであるとは限りませんが、いずれにしても児童はプールで着衣水泳を体験することにより、着衣時の動きにくさ、濡れた服の重さを感じとり、いざというときの心構えができます。さらに水辺で子供達だけで遊ぶことは危険であり、大人と一緒に出かけることが大切であることを自覚します。正しい指導のもと着衣水泳を体験し、いざというときに備えましよう。※  四日市海上保安部では、海上保安官を派遣し学校での着衣水泳指導・心肺蘇生法指導などを行っています。四日市海上保安部職員による着衣水泳指導(7月19日 三重県桑名(くわな)市立多度北

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参加者された皆様の集合写真
 中高生·学生消防団の皆さん 若い力で三重県の防災減災活動を広げましょう。

齋藤 幸男特任教授 (東北大学 教育·学生支援部)
 東日本大震災では 、石巻西高校の教え子、11名が いなくなってしまいました。
 いなくなった11名の教え子は、いつまでも私の心の中で生きています。 11名の思い出を語り継ぐのが私の役割です。
 生かされて生きる、皆さん人生を丁寧に生き抜いてください。
 ( 石巻西高校実況中継  平成27年3月30日最終号  発行者 校長斎藤幸男 から一部抜粋) 

石巻西高校 文化祭 モザイクアート
 三重県教育委員会 学校リーダー研修 平成29年度 開催風景より

防災 減災 三重県人

三重県人による防災減災活動 Ise Koziki

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